年末年始に読んだ本をもう一冊紹介。本城雅人さんの『夢を喰う男』。
この本は、競馬界では名の知れた前田幸治の半生を綴った内容で、馬主という括りを超えて人間としての生き様に胸を打たれるものがありました。本書に出てくる「そしてなによりも大切なのは人間作りだ。人間は失敗して学ぶ。だが、なぜ失敗したのか、そこに気づかなければ同じ過ちを繰り返すだけだ。」という発言は、法律家としての仕事にも役立てたいと思います。
興味深かったのが、前田幸治さんが設立した会社の顧問弁護士との出会い。たまたま同じビルのエレベーターに乗り合わせた際の「もしかしてノースヒルズの前田幸治オーナーですか」という一言がきっかけだったそうです。顔を見ただけでオーナーとわかる弁護士さんもかなりの競馬通ですね。
弁護士 市村陽平