Case study

法律相談事例

悩みを抱えるビジネスパーソンのイメージ
  • 企業法務

業務時間外に従業員が起こしたトラブルについて、企業の法的責任を整理し円満解決へ導いた事例

事例概要

企業経営では、従業員が業務時間外に起こしたトラブルについて、「会社にも責任が及ぶのか」というご相談をいただくことがあります。
本件では、従業員が勤務終了後に取引先関係者との飲食の席で口論となり、相手にけがを負わせてしまった事案について、会社として負うべき法的責任や対応方法を整理し、早期解決につなげた事例です。

ご相談・問題となった内容

ご相談いただいた企業では、従業員が勤務終了後、取引先関係者と私的な飲食をしていた際にトラブルとなり、相手方へけがを負わせてしまいました。
会社としては、
  • 業務時間外の出来事であること
  • 会社が飲食会を企画・指示していないこと
  • 私的な交流として開催されていたこと
から、「会社にも損害賠償責任が生じるのか」「取引先との関係をどのように修復すべきか」と不安を抱え、ご相談いただきました。

当事務所の対応

当事務所では、まず事実関係を詳細に確認し、飲食会が会社の業務の一環として評価される可能性があるかを法的観点から検討しました。
勤務時間、開催経緯、会社の関与の有無、参加者の関係性、業務との関連性などを整理したうえで、会社法・民法・判例を踏まえ、企業として想定される法的責任やリスクについて助言を行いました。
さらに、取引先との関係維持も重要な経営課題であることから、相手方への対応方法や解決方針についても総合的にサポートしました。

解決結果

事実関係や法的リスクを整理したうえで、会社として誠意ある対応を行い、相手方との協議を進めました。
最終的には、慰謝料(見舞金)の支払いなどを通じて円満な解決に至り、訴訟へ発展することなく、取引先との関係も大きく損なうことなく問題を収束させることができました。
企業としても、今回の事案を踏まえ、従業員教育や社内ルールの見直しを行うことで、再発防止につながる体制を整備しました。

本事例から分かること

従業員が業務時間外に起こした行為であっても、その状況によっては、会社が使用者責任(民法第715条)を問われる可能性があります。
特に、取引先との会食や会社業務との関連性が認められる場合には、「業務との関係性」が重要な判断要素となります。
企業としては、法的責任の有無だけでなく、取引先との信頼関係や企業の社会的信用を守る観点からも、早期に適切な対応を行うことが重要です。
従業員トラブルや取引先との紛争、企業の危機管理でお困りの際は、お早めに弁護士へご相談ください。状況を法的・実務的な両面から分析し、企業にとって最適な解決策をご提案いたします。