Case study

法律相談事例

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就業規則を見直し、懲戒処分の法的リスクを回避した事例

事例概要

従業員による経費の不正使用が判明し、会社として懲戒処分を検討していたところ、「就業規則に懲戒事由は記載されているため、そのまま処分して問題ないのではないか」とご相談をいただきました。
当事務所では、懲戒処分に必要な法的手続きを整理し、適正な手続きを踏まえたうえで懲戒処分を実施することで、将来的な労務トラブルや無効リスクを回避した事例です。

ご相談・問題となった内容

ご相談いただいた企業では、従業員による経費の不正使用が発覚し、社内調査の結果、本人も事実を認めていました。
就業規則には「会社経費の不正使用は懲戒事由となる」と定められていたため、会社としては直ちに懲戒処分を行う予定でした。
しかし、就業規則には懲戒処分の具体的な進め方や手続きについて詳細な規定がなく、「本人も認めているため、そのまま処分しても問題ないのではないか」と不安を感じ、ご相談いただきました。

当事務所の対応

当事務所では、就業規則の内容を確認するとともに、懲戒処分に必要な法的手続きについて詳細にご説明しました。
懲戒処分は、就業規則に懲戒事由が定められているだけでは足りず、
  • 事実関係の十分な調査
  • 本人への弁明の機会の付与
  • 処分理由の明確化
  • 処分内容を書面で通知
  • 必要に応じた社内審査・承認
など、公正な手続きを経ることが重要です。
また、今回の事案を踏まえ、就業規則や懲戒運用の見直しについてもあわせてご提案しました。

解決結果

会社は適切な調査と手続きを経たうえで懲戒処分を実施し、処分理由や経緯についても社内記録として適切に保存しました。
その結果、従業員との間で大きな紛争へ発展することなく解決し、今後同様の事案が発生した場合にも対応できる運用体制を整備することができました。
また、就業規則の内容についても見直しを行い、懲戒手続きや社内ルールを明確化することで、企業としてのコンプライアンス体制の強化にもつながりました。

本事例から分かること

懲戒処分は、従業員による不正行為が明らかであっても、適正な手続きを踏まなければ処分が無効と判断される可能性があります。特に、
● 就業規則の内容
● 懲戒事由の有無
● 手続きの適正性
● 処分の相当性
● 社内記録の保存
は、後に労働審判や訴訟へ発展した際の重要な判断材料となります。
企業として法的リスクを回避するためには、不正行為が発覚した段階で専門家へ相談し、事実調査から懲戒処分まで適切な手続きを進めることが重要です。
従業員の不正行為や懲戒処分、就業規則の見直し、労務トラブルなどでお困りの際は、お早めにご相談ください。企業の状況に応じた適切な対応をご提案いたします。