ご相談事例

再ブレイク中の『裁判官の爆笑お言葉集』について


2007年3月に発売された『裁判官の爆笑お言葉集』(著者:長嶺超輝・発行所:幻冬舎)が再ブレイクしているようです。今日、足を運んだ本屋さんにも新書コーナーに平積みで置いてありました。

私もこの本が発売された当時に購入して読んだ記憶があります。私は、普段から裁判官と接する機会も多く世間話などもしているのであまり驚きはないのですが、世間一般においては、お堅いイメージで無駄言など一切言わなさそうな裁判官が、実は法廷で人間味のある説諭をしているというギャップがウケてジワジワ売上を伸ばしてきているのかもしれません。この本では、刑事裁判での被告人に向けたお言葉を中心に紹介されていますが、個人的には、民事事件での尋問中に出てくる裁判官の質問や発言にプスッときたことが何度もあります。

思い出した中で少しだけ紹介すると・・・①交通事故の過失を争う裁判でスピード超過をめぐる問答がされていた場面で裁判官が途中で介入してきて、「私だって車が好きで、たまにスピードオーバーしてしまうことはあるけど、狭い道では他の車に気をつけなければいけないことはわかりますよね?」と法令違反を自白。②不貞慰謝料を請求されていた事件で不貞をした男性側に対して、「いい年して、そんなに女性にもてたいですか?私も男だから少しはわからなくはないけども。」と偽らざる本音を吐露。③これも不貞慰謝料を請求された事案(決定的証拠があるにもかかわらず男性側は不貞を否認)で、絶句するような質問が(※さすがに内容は紹介できません)。

私も弁護士を引退したら、『裁判官だって人間だもの!思わずプスッとくる珍質問集』を出版しようかな。

 

弁護士 市村陽平


お気軽にご相談ください。
TEL 0564-26-6222
平日 9:00~18:00(土日祝休) ※事前のご予約で時間外も承ります。