ご相談事例

契約書の作成について


私は、もともと弁護士業務の中でも契約書や遺言書を作成することが好きなのですが、この所、特に企業から契約書の作成や確認を依頼されることが多くなりました。売買契約や業務委託契約、不動産賃貸借契約など典型的な契約類型から、権利義務の承継やレンタル商品の利用規約の確認など普段あまり見慣れない非典型的な契約も取り扱う機会が増えていて、弁護士としての知識と経験を結集する腕の見せどころだと思って取り組んでいます。

依頼の中には、改正民法(債権法)の施行のタイミングに合わせて従前の契約書に不具合がないか確認してほしいという要望もありますが、もっと抜本的に、取引条件が有利になるよう契約を巻き直したいとか、権利義務を具体的に契約書の条項に落とし込みたいというような積極的に契約書を活用する意識も高まっているように感じます。そのような要望をくみ取るためには、よくある契約書のひな形をいいとこ取りして継ぎ接ぎしただけではまったく足りず、自分の頭で考えて構成していかなければなりません。

私が契約書の作成や確認に携わって思うのは、すでに出来上がった書面を見てその枠の中で修正するよりも、依頼者の要望を聴き取りながら自分で一から作成する方が中身の濃いものができるということです。今後、積極的に契約書を活用していきたいと考える方は、単に法令違反の有無や字句の修正のチェックを依頼するだけでなく、いかにして自社に有利な契約内容を取りまとめるかという観点で弁護士を活用されるとよいのではないかと思います。

 

弁護士 市村陽平

 


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