先月14日と15日にかけて経団連労働法フォーラムが開催されました。以前は会員企業や経営法曹弁護士が会場に集まる形で開かれていましたが、コロナ以降は完全オンライン開催が続いています。今年のテーマは初日が「メンタルヘルスをめぐる近年の諸問題とその対策」、二日目が「高年齢者が活躍できる環境整備」という内容でした。

私も会員企業からの書面での当日質問の回答を担当しました。対面での相談であればどういうことが知りたいのか時間をかけて確認できますが、紙面に一行程度しか質問内容が書かれていないと、なかなか的確な回答をするのが難しく、あれこれ頭を悩ませました。しかも、回答には字数制限もあるので、周辺問題を取り込む形で網羅的に書くわけにもいきません。

フォーラムでは、私のような地方で活動している弁護士が経験できない事案や、最新の法令・裁判例について紹介していただけるので、私にとっても貴重な勉強の場となっています。フォーラムで得た知識を地元企業のためにフィードバックできるよう今後も取り組んでいきたいと思います。

弁護士　市村陽平